イースター島

Category : 南米

モアイ像で有名なイースター島。チリの海岸から3800キロメートル、タヒチから4000キロメートル、一番近くの島までも1900キロメートル離れている。南太平洋にポツンと浮かんでいる島、イースター。どうやってここに人が渡ってきて、誰を祖先にするのか、また、なぜ大きなモアイ像を造り続けたのか、謎に包まれた部分が多い。

「ふむふむ」とイースター島に向かってる飛行機の中で、久しぶりにガイドブックを読む。せっかくだから、テンションを少しでも高めないと。

僕が搭乗してるこのラン航空の機内はとてもレベルが高い。機内食もまあまあおいしいし、アルコールも無料。音楽や映画も楽しめて、ゲームもできる。ビールを飲みながら、ムニャムニャと居眠りしてたら、そろそろイースター島に到着する。便利な世の中。

イースター島への唯一の交通手段はラン航空のフライトのみ。僕の場合、チリの首都サンティアゴからイースター島の往復航空券がネット予約でUS374ドル(空港税などもろもろ含み)だった。イースター島に滞在は8日間。US400ドル以下では入手しづらいらしいので、結構、ラッキーだったと思う。ただ6〜9月は雨期らしく、割と安いらしい。昔は時期にもよると思うけど、US1000ドルした時もあったらしい。

夜、イースター島の空港に到着すると、さっそく、宿の客引きが集まっている。ここの客引きはひきが早いので、しつこく値段交渉すると「じゃ、別にいいです」みたいな態度をとられる。長期で宿泊すると言えば、少し安くなるみたい。だいたいの値段の相場(安宿)は1泊US10〜15ドルぐらい。あとこの島はチリ本土に比べて、物価が1.5倍ぐらいするから、なるべく食料を買い占めて、イースター島に向かうといい。自炊するともっといい。

とりあえずのつもりで1泊した宿はなかなかいい感じだったので、8日間宿泊すると言ったら、少し安くしてくれた。だいたい1泊US13ドルぐらい。同室のフランス人はまゆげが完璧につながっていたので、勝手に「両さん」と呼ぶことにした。ボンジュール、両さん。

翌日の朝、同じ宿に宿泊してる夫妻(旦那は元プロボクサー、嫁さんは元お笑い芸人&舞台女優などなど)と宿の近くを散歩する。さっそく、モアイが郵便ポストみたいに、つまんなさそうにつったている。「やっぱり、ここはイースター島なんだな」と少しにやける僕。

街を散歩してると野犬が多いことに気付く。それも麻薬犬みたいな立派な大型犬がごろごろいる。それを見て、旦那のAさんが「昨日、野犬に5、6匹囲まれて大変だったけん」と言ってくる。ちなみにAさんは山口県出身。「ほんまやな。シェパードに囲まれたら、マジびびるで」と嫁のMさん。もちろんMさんは大阪出身。「それは大変でしたね」と他人事のような僕。

昼は1人で近場のモアイを観光する。この島の周囲は58キロメートルで、長さが23キロメートル。離れたモアイはレンタカーで行く予定なので、近場のやつをやっつけようと思う。歩いて、モアイを見つけるたびにニヤニヤ。変な顔してるもんな、こいつら。よく見ると、たまにしゃくれモアイもいたりする。昔からしゃくれた人々は存在し「それじゃ、しゃくれたモアイでも造ってみようか」と言ってたのかもしれない。

夕方、見晴らしのいい海岸が見えてきたので近寄ってみると、いきなり土佐犬のような凶暴そうな犬が吠えてきて一直線にこちらに向かってくる。どうみても、友好的な関係になろうとしてる感じはない。「ガウガウガウゥゥ!」標的100パーセントな僕。もう、何も考えず、走るしかない状況。生まれて初めて、犬に追われるという経験をした。経験してみて分かったけど、これはかなり怖い。逃げてる僕の尻に向かって吠えてくる土佐犬。猛ダッシュしながら「ドラえもん」でのび太が犬に追われてケツをかまれてた事を思い出す。「のび太、パンツまで噛まれて泣いてたよな」と、生まれて初めて、のび太の気持ちが分かった瞬間。途中で「なんで犬ごときに人間様が逃げなきゃいけないんだ」と思い、持ってた三脚で殴るふりをしたら、少し後退するんだけど、余計に怒らせたみたいで、さっきより目が血走っている土佐犬。「やばいやばいやばい」と出川みたいな声を発して、またダッシュする僕。100メートル近く逃げたら、土佐犬の縄張りはすぎたらしく、それ以上は追ってこなかった。帰り道に「なんで、犬ごときが偉そうに。次に会ったら、石投げてやる」と負け犬の僕はブツブツ吠えてみる。負け犬の気持ちがよくわかった。

次の日の朝、市場に行き、同じ宿の夫妻と男同士で旅してるK&K(2人とも大阪出身で、見た目は完全に亀田兄弟なんだけど、礼儀太正しくて好青年。少し巻き舌)と僕の5人でマグロを購入する。マグロは1キロUS10ドルで、一匹まるごと買ったら5キロで50ドルした。それを旦那のAさんがさばいて、料理上手な嫁のMさんがマグロの刺身からマグロの炊き込みご飯、マグロのたたき、マグロのスープなどなど、素敵なごちそうに変えてくれた。どれを食べてもおいしい。最近はいいものを食い過ぎて、太ってきた気がした。いや、間違いなく、太ったな。

その5人でレンタカーを借りて、イースター島を観光。この島の人々は、とても気持ちいい人が多く、車ですれ違う時も、みんな挨拶を交わす。歩いてる時でも、目が合えば「こんにちは」と笑顔で言ってくるし。ここに来てから「ありがとう」が口癖になった気がする。少し、気持ちが優しくなった気もする。「イースター島はモアイだけでなく、島自体がいいからね」と行ってきた旅行者が、よく言ってたけど、その意味がよくわかった。

イースター島はとても僕を楽しませてくれた。野犬がなければ、もっといいんだけどな。夜空も晴れていれば、天の川も見れるし。七夕にイースター島で天の川を見るなんて、なかなか良かった。


Archive

2015 (1)

2013 (10)

2012 (9)

2008 (10)

2007 (78)

2006 (38)

2005 (2)

Category

Another blog

Blog Listに戻る